SpiritJUL.15.2021

紫=精神 短編映画「片袖の魚」点から線へ トランスジェンダーの”いま”を越えて

短編映画「片袖の魚」

点から線へ

トランスジェンダーの”いま”を越えて

片袖の魚 official site より

トランスジェンダー女性が主人公のこの作品は、
トランスジェンダー当事者俳優を、日本初採用されました。

多数の応募者から主役に選ばれたのは、snailsキーパーソンであるイシズカユウさん!

7月10日初日舞台挨拶 : 真知子巻きをして登場するイシヅカユウさん 

また、
新型コロナウィルス対策として、少人数かつスピーディーな制作に対応され
スマートフォン1台のみで撮影されたそうです。

映画という概念を崩した作品であり、とても親近感をかんじ、今を感じる短編映画です。
7月10日(土)初日に伺ってきました。

満席!素晴らしい!!

「片袖の魚」は、
詩人-文月悠月さんの詩「片袖の魚」が原案になっています。

詩をドイツ語に訳すとdichtent
“凝縮する”という意味も持ち合わせていて
私は、言葉や気持ち、伝えたいことを短い文章で、短時間で伝える事とおもっています。

上映時間34分。

34という数字に東海林監督のどんな意味をもたれたのか?
たまたまなのか?
監督に質問したわけではないので
わかりませんが
34という数字がとても気になりました。

なんとなく34意味と検索すると、
エンジェルナンバー34が目に飛び込んでくるように見えてクリック。
内容を読んでみて
びっくりしました!!!
映画を拝見した私の感想ですが、
エンジェルカードの意味にとても近いストーリーなんです!!

エンジェルナンバー34には、
「天使やアセンデッドマスターたちは、あなたに一歩踏み出してほしい」と言うメッセージがあるようです。
※アセンデッドマスターとは、人間が存在する三次元よりも高い場所、いわゆる天界にいる高尚な魂を持った人たちを指すようです。

初日舞台挨拶:
右から黒住尚生さん・イシズカユウさん・猪狩ともかさん・東海林監督

この映画の印象的な場面、考えさせられた事をシェアさせてください。

○トランスジェンダー女性のライフスタイルがとても自然体に表現されています。
日々の喜怒哀楽が過度な演技でなく、自然体。

○水槽のエアーポンプのブクブクという音。 
大小の葛藤・過去から現在、未来への流れ、パチパチと消えていく泡がすべてを浄化していくような。

○主人公ひらりがたびたび耳にする音楽。
自分の感情を音楽に委ねて、私とは?を自問自答しているようにもうつりました。
私も音楽がない生活は考えれないので、とても共感できるシーンでした。

12日の東海林監督とミズキさん(snailsキーパーソン)上映後のトークセッションにも参加させていただき、とても共感するトークばかりでした。

アウタートーク ミズキさんと東海林監督


LGBTQ+をテーマにした映画はいままでにも多くありますが、ほぼほぼ悲しい物語ばかりです。今日(こんにち)LGBTQ+は、恥じること、悲しいこと、悩むことではなくなりつつあります。

「これが私なんだ!」という気持ちになれる
ハッピーエンドの物語が多く誕生する事を願っています。

映画で主人公ひかりが、
学生時代想いを寄せていた人に別れ際、「私のなまえは、ひかりだから!」言い放ったように・・・

わたしはわたしでいい。
あなたはあなたでいい。

「片袖の魚」多くの方々の拝見して頂きたい短編映画です!

※新宿K’s cinema にて、2021年7月30日まで上映

7月23日まで12時30分上映開始 24日~30日10:00上映開始