2030年までに持続可能でよい世界を目指す国際目標である、SDGs。
(SDGs=Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)
17の目標(ゴール)・169のターゲットから構成され、
「leave no one behind =地球上の誰一人取り残さない」ことを誓って・・・
SDGsという言葉は、2015年9月の国際サミットで採択されたもので、
国連加盟193か国が2016年から2030年の15年で達成すると掲げた国際目標。

とても素敵な目標でありますが、はるか前からはじまっていた事だと私は思います。
その理由を3つ上げたいと思います。
【 イロコイ族 】
ニューヨーク州北部のオンタリオ湖南岸にある6つのインディアン部族の1つであるイロコイ族。
6つの中で珍しく女性がリーダーであり、強い決定権をもつグランマザー伝統的母系社会。昔から自然を大切にしてきたイロコイ族は、独自に法の掟の中で生きてきました。
” In our every deliberation , we must consider the impact of our decisions on the next seven generations. “
「どんなことでもセブンジェネレーション(7世代先)の事を考えて決めなくてはならない」という。
これから生まれてくる子供たちが、自分たちよりも悪い生活で暮らすことがないように、できるだけ良い世界に生まれてこられるようにするのが、私達の使命であり仕事であると伝えてきています。
アウトドアブランドパタゴニア社は、イロコイ族セブンジェネレーションの考えを経営理念に導入されていることは有名な話!


「 アシハヤ 」
【 厩戸王(うまやどのおう) 】
厩戸王こと聖徳太子が定めたSDGs17の目標と同じ数字である「 十七条憲法 」。

※ 聖徳太子は存在しなかったのではないか?と騒がれていますが・・・
数字だけでなく、内容もとても共通する事が多いのです。
例えば、第十条「 忿を絶ち瞋を棄て、人の違うを怒らざれ。 」
「 心に怒りと絶ち、顔に怒りを出すことをやめ、人が自分と違うからといっておこらないようにせよ 」です。
意味(解説)は、人には皆、心があり、それぞれに執着があるが、その是非は誰も決められない・・・
SDGsの目標の一つにあたる「5:ジェンダー平等を表現しよう」にもつながる多様性の受容と説いているように思いませんか?
その他にも、「 8:働きがいも経済成長も 」、「 16:平和と公正をすべての人に 」、「 17:パートナーシップで目標を達成しよう 」などにも通じるものがあります。
【 YOGA (ヨガ) 】
以前も書かせて頂いたのですが(ルルレモンさんヨガイベントコラム)、ヨガは4000年前からSDGsを実行してきています。
ヨガをする上で大切にしたい八支則(はっしそく)。
サンスクリット語で8本の枝を意味します。
八支則には、ヤマ・ニヤマ・アーサナ・プラーナヤーマ・プラティヤハーラ・ダーラナ・ディアーナ・サマーディと8段階に分けられますが、それぞれの8本の枝が支え合って成り立っていると言われています。
①マヤとは、他人や物に対して守る行動の5つの心得。
※アヒムサ:非暴力、肉体的暴力、精神、言葉の暴力なども振るわない
※サティヤ:嘘をつかないで正直になること
※アステ-ヤ:他人から物を盗まない、必要以上の物を取らいない
※ブラーマチャリヤ:精神的、肉体的な快楽を求めない
※アパリグラハ:物質欲にとらわれない
②ニヤマとは、自分に対して守るべき5つの心得。
※シャウチャ:自分自身の体と心を常に清潔に保つこと
※サント―シャ:必要以上の贅沢をしない
※タパス:鍛錬すること
※スワディヤーヤ:経典や自分自身に対する学びを深め精神向上を行うこと
※イシュワラプラニダーナ:感謝の念、献身的な気持ちをもつ
③アーサナとは余暇のポーズ。
④プラーナヤーマとは、呼吸と体・心を繋げることに意識を向けること。
⑤プラ-ティヤハーラ:感覚への意識を深め、コントロールすること。
⑥ダーラナとは、一点集中。
⑦ディヤーナ:瞑想状態。 深い静かな精神でいられる状態。
⑧サマーディ:ヨガの最終目標。 悟りとも言われ、瞑想が深まり、集中の対象との一体感を感じている状態。

私達が生きていく上で、自分にとって、他の方と接する上でも大切が心得ですよね。
今日(こんにち)耳にする言葉SDGsは、2015年に国際サミットで採択されたことでスタートしたことでなく、はるか前から世界中で始まっています。そう、私たちが生まれる前から・・・
2030年にゴールを目指していますが、2030年以降も永遠に大切にしなければならない目標であり心得であり、行動だと私はおもいます。
よい良い世界がずっと続くように・・・
頑張るときはいつも今。